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【イベント報告】国際演劇祭から見るフランス演劇の現在

・ 日時:2018年10月11日(木)19時半〜21時半(開場19時)
・ 会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパスイマージュ
・ パネリスト:竹中香子(女優)、横山義志(東京芸術祭直轄事業ディレクター、SPAC-静岡県舞台芸術センター文芸部)、片山幹生(日仏演劇協会)

パリに在住し、日仏で活動する女優、竹中香子さんと現在開催注の東京芸術祭の直轄事業ディレクターの横山義志さんをお招きし、今年のアヴィニョン演劇祭の上演演目などから現在のフランスで注目されている演劇作品、演劇人について、日仏演劇協会の片山を交え、座談会方式で語って貰いました。当日の聴衆は60名ほどでした。

今年のアヴィニョン演劇祭は7/6-24に開催され、横山さんは前半日程に滞在し、片山は横山さんと入れ違いにアヴィニョンに入り後半日程に滞在していました。竹中香子さんは7/19から24までヴァランス国立演劇センターのリシャール・ブリュネル演出の『Certaines n'avaient jamais vu la mer(邦題:屋根裏の仏さま)』に出演していました。この作品の7/20の上演を片山は見ています。

アヴィニョンで見て印象に残った作品を、演劇祭ウェブページに掲載された映像・画像・テクストを後ろのスクリーンに映しつつ、三人がコメントしていくという形式で進行しました。多数の作品が紹介されましたが、ミロ・ラウの作品における演劇による社会・政治の現実への介入、竹中さんが出演した『屋根裏の仏さま』の舞台で実現した多様性と「文化の盗用」の問題、オリヴィエ・ピィが受刑者たちを俳優として起用し話題になった『アンティゴネ』をめぐる受容のコンテクストの問題など、興味深いテーマについて意見交換が行われました。

現代社会の問題とリンクした前衛的手法の作品が際立つドイツの現代演劇や優れた劇作家が多数紹介されているイギリスの現代演劇に比べると、日本におけるフランス現代演劇の存在感は薄いように思っていましたが、こうして振り返って話題になった作品を検討していくと、若い世代の演劇人たちが台頭しつつあるフランス演劇の活況が浮かび上がってきました。イベントのタイトルにあるように「フランス演劇の現在」を概観することができる有意義なイベントになったと思います。

(文責:片山幹生)

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